東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m)

富士山 吉田口(五合目~山頂、お鉢めぐり)

前回6月6日の富士登山は吉田口馬返しから六合目まで、今回は富士スバルライン五合目から富士山頂を目指した。杉山さん夫妻とは富士山パーキングに集合。富士山五合目行シャトルバス乗り場で待ち合わせる。当日は日曜日なのでバスは朝4時の便をチョイス。富士スバルライン五合目(2,305m)には、夜明け前に到着したので、休憩所で準備かたがた、明るくなるのを待つ。レストハウスは多くの外国人らの登山客でにぎわっている。さすが、人気の世界文化遺産だ。「富士山保全協力金」を支払い5時に登山を開始。幅広い水平な登山道を泉ケ滝に進む。お鉄砲道を登り六合目の登山安全指導センターに着く。ここは、登山道と下山道との合流点になっている。ここから、本格的な登りが始まる。吉田ルートには約20軒の山小屋がある。登山道は、全体に傾斜がきつく、岩場が多いため、落石に注意が必要だ。また、トレッキングポールが邪魔になる場合もあるので、こまめにザックからの出し入れが必要になる。白雲荘まで(3,200m)標高をかせぐと日本で2番目に高い北岳の高さ(標高3,193m)を越え他の山では見られない光景がみえてくる。本八合目(3,400m)から上は浅間大社奥宮の境内地となっており、神聖な雰囲気に包まれる。頂上直下の鳥居が見えれば、吉田口山頂は間近とは言われているが、実際は思った以上に苦しい登りが続く。三人ともハーハー言いながら11時06分に吉田口山頂(3,710m)に到着。山頂も多くの登山客であふれている。眼下には、標高2,000m位のところの雲の間から河口湖、富士吉田の一部が見えるが、その向こうにある山々は雲に隠れて見えない。また、そりより高いところには雲は無く、雲上は快晴である。山頂は、風もなく気温も高く(約7℃)爽快である。山小屋前のベンチで昼食をする。その後、噴火口の回り約3Kmを時計まわりに回るお鉢めぐりに向かう。剣ヶ峰の登りは傾斜のある登山道を、手摺を頼りに登っていく。12時38分到着。剣ヶ(3,775.6m)の「日本最高峰富士山剣ヶ峰」とある山頂標識で記念写真を撮る。八葉めぐりを楽しみ吉田下山口に戻る。再度休憩し下山にとりかかる。下山専用道は約50回ものつづら折の作業車両用の道であり、火山砂礫でスリップしやすく小石が靴の中に入りやすい しかし、単調で道幅が広く安心して下れる道である。八合目の吉田ルートと須走ルートの分岐点に注意する。間違って須走ルートに入り込まないようにしなければならない。ジグザグな下山道が終わり、獅子ケ岩から反時計まわりに六合目、五合目に向かう。途中、雨がパラパラと降りはじめた。急いでバスに乗り込む。17時40分 富士山パーキングに到着、無事に今回の登山を終了した。(塚田(記)、杉山、他1名)

富士山パーキング(3:50)=(4:30)富士スバルライン五合目(5:00)~六合目~(6:53)七合目 鎌岩館~(7:58)八合目 太子館~(9:33)本八合目 トモエ館~(10:33)九合目~(11:06)吉田口頂上~(12:38)剣ヶ峰~(13:17)吉田口下降点~七合目~(15:40)獅子ケ岩~六合目~(16:30)富士スバルライン五合目(16:50)=(17:40)富士山パーキング

 

(塚田 記)

7月21日に中止になった富士山。お天気が心配でしたが、上がれる所まで登りましょうと連れて行って頂きました。今回は、夫も参加させて頂きました。0時に起床し、お湯を沸かして水筒に入れ出発しました。コンビニでサンドウィッチとおにぎりを購入して高速道路で富士山パーキングを目指し出発しました。真夜中の中央高速は暗く、怖いと思いながら運転しました。富士山パーキングでも暗く、待ち合わせ場所が合っているか不安でした。夜中の3時、外に出ると星が綺麗に見えました。無事に塚田さんと合流でき、富士スバルライン5合目までバスに揺られて行きました。出発時間まで待合室で準備をしました。5時になり出発です。空が段々と明るくなり、5時20分にご来光を見る事が出来ました。7合目2790m7時前に通過し、本8合目は9時半に通過しました。ゆっくり登って下さったので、高山病にならずに登ることが出来ました。9合目は10時半、須走口.吉田口頂上に11時5分に着きお昼を食べました。着くと寒くなるから上着を着るように指示があり、身体が冷えずに過ごす事が出来ました。夜中に沸かしたお湯でカップ麺を食べました。流石サーモス熱々でした。11時40分、お鉢巡りに出発しました。噴火口を目の前にして凄いと感動しました。高所恐怖症の夫のへっぴり腰に笑い、疲れが取れました。ぐるっと1周した後、13時17分下山しました。整備された道ですが、滑りやすく登りよりも大変でした。16時半に無事下山する事が出来ました。ポツポツと雨が降り始めましたが、富士パーキングに着くと雨も上がりタイミングが良かったです。反省点は、ショルダーベルトが合わず肩がとても痛かったです。次は、荷物を軽くしてみようと思います。良かった点、少しだが道に落ちていたゴミを拾って持って帰った事です。今回もご一緒して頂いた塚田さん、ありがとうございました。( 杉山 記 )

    

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丹澤 大山 七沢荘

   久しぶりに丹澤! ヤビツ峠から大山を経由して七沢荘(8月1日リニューアルオーブン)を目指しました!ヤビツ峠を大山へ向かうと、ベテランの方からいろいろとアドバイスをいただきました。①七沢荘へは不動尻から長いアスファルト道を歩くのよ!②赤いきのこはたまごだけ③この分岐は春嶽山へいくので、大山とは違う方へ行く道よ!④大山の山頂近くで、向こうに見えるのは…尾根、…尾根、…尾根(知らない尾根3つ)などなど… こんなことがありながら、未知のルート春嶽山を経由、たまごだけやその他のきのこの写真を撮りながら大山へ登り返して取り敢えず不動尻を目指しました。不動尻広場で一緒になった方と七沢荘までお付合いいただき、帰路の電車では奥多摩のことなどいろいろと教えていただきました。今回の山行では、ベテランの方からのお話がとても有難かった山行でした。七沢荘の露天風呂では雷と大雨。火照った体に源泉かけながしの水ぶろなどドラマに出てきそうなシーンで新装オープンした七沢荘を満喫することができました。( 黒澤 )

 

 

後立山、針ノ木谷~針ノ木岳(2820.7m)

8月24日(木):今回の山行はいつかは行ってみたいと思っていた「針ノ木谷古道」でサークルの仲間と二人で行くことに。夜行バスを降ろされて電気バスが動く迄まで4時間近くもあり、ベンチでまたひと眠りした。新しくなった電気バスも程々混んでいた。黒四ダムは雨不足で貯水量が少ない少ない!予定では平ノ渡しで12:00の舟に乗るはずだったが、直前で雨宿りをしてる間に遅れて乗れなくなった。14時の渡し舟に乗り小一時間で平らな砂地(1480m付近)がありここを宿とすることになった。テント設営、焚火をして川に降り早速教わりながら竿を垂らした。結果は初めての渓流釣りは4投目で岩魚1尾、20分位で山女魚1尾であった。興奮してしまった。はまりそう。早速テントに戻り1時間くらい掛けて魚を焼く。そしてつまみにして乾杯する。

8月25日(金):今日も快晴。沢装備して出発する。南沢出合を渡り水流の中を歩き、又は少し高巻しながら針ノ木谷を遡上する。沢の中は太陽と水流の中で気持ちが良い。船窪谷出合を過ぎると水量は少なくなりまもなく針ノ木谷は左に曲がるが看板は見当たらなかった。小滝が所々に有るが直登できる。パートナーの方は軽量化でゴムの地下足袋を履いているが全く役立たずで可哀そうなくらいだった。間もなく源頭になり沢装備を解除して水を2.5リットル背負い3ピッチ頑張り針ノ木小屋に着いた。テントを張り私だけが針ノ木岳に向かった。大部分がガレ場の登山道を1時間で登り針ノ木岳山頂に着く。34年ぶりの頂上だ。ずっとガスの中だったので視界は無い。早々と下山してテント場に降りた。一瞬だが蓮華岳信濃大町が見えた。

8月26日(土):今日も快晴である。下山していくと例年なら9月中旬でも雪渓が残っているのに全くない。白馬岳大雪渓でも、もう危険なので登山中止になったそうだ。土曜日とあって登山者が絶え間なく上がってくる。雪渓が無いので4時間近く要して扇沢に着いた。間もなくバスに乗り薬師の湯~信濃大町で三俣山荘経営の本屋カフェに寄ってから「あづさ」に乗り太陽と長い帰途に着いた。( 山口、関村 )

※「針の木古道」は大町山岳博物館資料によると、明治時代に日本最初の有料⇒⇒⇒⇒道路として切り開かれたとあるそうです。ザラ峠~刈安峠~針ノ木峠を越えてとあり通行証も展示されているそうです。信じがたい。あんな急斜面雪渓が無いと馬なんか登れないな!

8月23日(水):毎日アルペンバス、竹橋発(23:30)⇒

8月24日(木):扇沢(03:40-07:30)電気バス⇒黒四ダム(07:45-07:53)⇒平乃小屋(13:15-14:00)渡し舟⇒避難小屋(14:30-14:39)⇒幕営地(15:00)

8月25日(金): 幕営地(05:15)⇒船窪岳分岐(09:17)⇒針ノ木谷分岐(09:40-09:50)⇒針ノ木小屋テント場(14:30-14:45)⇒針ノ木岳(15:46-15:55)⇒針の木小屋テント場(16:40)

8月26日(土): 針ノ小屋テント場(04:55)⇒大沢小屋(07:26-07:39)⇒扇沢(08:48-08:55)⇒薬師の湯⇒信濃大町(11:15-13:52)⇒松本⇒新宿⇒浅草橋⇒印西牧の原駅(19:10)



北ア 薬師岳 赤木沢

(8/10)台風7号が関東の南から接近していたが富山方面は当面晴天の予報であったので予てよりいつか訪れたいと思っていた黒部源流の赤木沢へ向かった。お盆連休の前日ということもあり関越道が渋滞していたので東北道を経由、林道(富山から折立までの林道)の閉門時間に間に合わず有磯海SAで車中泊

(8/11)快晴。日の出前にSAを出発し富山ICから林道G前で開門時間の6時を待つ。ぞくぞくと車が集まり大変な混雑である。折立で駐車スペースを何とか探し7時過ぎに登山開始。沢登り装備とテント泊装備の重量と暑さに喘ぎながら樹林帯をトボトボと登る。3時間程度で眺望が徐々に開け剣岳薬師岳黒部五郎岳に向かう穏やかな稜線を見渡す事ができた。12時半頃太郎平の小屋の前の広場に到着。ジョッキで生ビールを飲む登山者多数。私は本日薬師岳を往復する予定なのでぐっと我慢した。異常に混雑する薬師峠のテント場に何とかスペースを探し(受付の建物の裏で平らだがほのかに肥溜臭の香る)テントを張って薬師岳を往復した。往復4時間であるが小さな池塘のある庭園風の空間、美しい薬師岳のカール、雲の平や槍ヶ岳を望む景色等変化のあるルートであった。

(8/12)快晴。2時半起床。必要な装備のみザックに詰め、ヘッドランプで出発。まだ半ば寝ぼけた状態で石につまずき、沢を横断する小橋をよろめきながら薬師沢ヒュッテまでの長い下りを行く。5時半薬師沢ヒュッテに到着。装備を付けて源流とは思えないような水量のある幅の広いゴーロを上流に向かって歩く。途中何度も渡渉した。赤木沢の出合い付近では枝沢を小さく高巻いたり、胸までの淵をへつる必要があった。7時に赤木沢の出合いに到着。ここで10名程のパーティが赤木沢の入り口にある岩をへつるため順番待ちをしていた。少し待って赤木沢に入渓。本流とは打って変わって実に穏やかな渓相である。深い緑色の釜を持つ滑滝が次々と現れるが靴底のフリクションも良く効く花崗岩で快適である。暫く進むと先程の10名程のパーティが深い釜をもつ滝の前でザイルをフィックスして並んでいた。聞けば都岳連のバリエーションルート講習の生徒で今日は最後の実技講習だそうだ。先にノーザイルで先行させて貰ったが思いの外難しく足の届かない釜でアップアップしながら何とか岩にしがみついて這い上がった。8時50分頃大滝に到着。30M もあるややハングした一枚岩の滝で右壁側の巻道をザイルを出して登った。ここからは次第に流れは細くなりチョロチョロと滑滝を流れる源頭部の景色となる。北ノ俣岳方面に向かう枝沢を分けて忠実に詰めるとやがて草原状となり中俣乗越に出た。(12:00) ここから北ノ俣岳を経由してテント場まで4時間余りかけて帰還した。高天ヶ原、雲の平方面の景色は疲労で目に入らなかった。

(8/13)快晴。5時前に起床し下山。途中蟹を食べ、風呂に入って帰郷した。千葉は台風7合の影響で時折強い雨が降っていた。( 木戸記、山口 )

タイムライン

8/10:京成新鎌ヶ谷駅08:50〜松戸〜常磐自動車道柏IC〜東北道〜上信越北陸道〜有磯海(20:00)SA泊
8/11:SA(04:05)〜富山IC〜折立(07:00〜07:17)〜太郎平〜薬師峠(1225)木戸は薬師岳ピストン

8/12:薬師峠(02:50)〜薬師沢小屋(05:20〜05:55)〜赤木沢出合(07:07:05〜07:22)〜大滝(08:47〜09:23)〜終了点(11:20〜11:43)〜中俣乗越(12:07〜12:10)〜北ノ俣岳(13:55〜14:07)〜薬師峠(16:15)

8/13:薬師峠(05:17)〜折立(09:10〜09:27)有峰林道〜北陸道の駅立山IC〜能生〜上信越東北道
   北関東自動車道常磐自動車道圏央道牛久阿見IC〜印西牧の原駅〜自宅

 

   
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北ア 槍ヶ岳~穂高 涸沢岳 縦走

今回で4回目となった槍ヶ岳-穂高連峰縦走計画の結果は残念ながら途中の涸沢岳までで終わってしまったが、それでも恵まれた天候のもとで、最上の成果が得られた。上高地までのアプローチの方法を調べた結果、上高地の朝に到着する直行バスを利用することが効率的であると判り、7月30日の夜、新宿バスタから上高地行の高速バスに乗車した。車内は平日にかかわらず登山者などで満席であった。

7/31(月):朝5時20分上高地バスターミナルに到着した。バスターミナルのベンチで準備をおこない55分に出発する。バスターミナルからは梓川の左岸道を河童橋、明神、徳沢、横尾へと槍沢に向かって歩いていく。この道は、六百山などの山側からの沖積錐が横切りしばしば小さく上り下りしている。また以前に比べて、広く平坦になって歩きやすいと感じた。これは現在この歩道に電力管の敷設工事が行われている関係かもしれない。午後2時半ごろに天狗原分岐を過ぎたあたりから歩く速度が次第に遅くなりはじめた。シャリバテのようだ。暑い中で水分の少ない菓子類は喉を通らない。それでも休み休み登り、途中の播隆窟で、今回登山の安全を祈願して、ようやく夕方の6時半に槍ヶ岳山荘にたどり着くことができた。この時間まで雨に逢わなく幸いであった。山荘では、疲れのため食事が喉に通らず早々にふとんの中に潜り込んだ。

8/1(火):朝から快晴ではあるが、今日は休息と栄養補給のため、槍ヶ岳山荘に一日滞在することにした。午前中は、槍の穂先(3,180m)に登りこれまでになく1時間ほど頂上で他の登山者と360度の展望を楽しみながら雑談して過ごした。槍ヶ岳には今回で12回目の登頂となった。槍ヶ岳は、槍を天に向かって高々と突き上げている様を別名「日本のマッターホルン」とも呼ばれ人気がある。そして圧倒的なその景観のみならず、播隆上人の槍ヶ岳開山やW.ウェストンの槍ヶ岳登山、北鎌尾根の加藤文太郎、松濤明の遭難死事故などの多くの登山史上のドラマがあり、興味の尽きない山である。昼食の後は夕食の時間までふとんの中で惰眠を貪った。なお夕方一時的に、猛烈な強風と雨が山荘を襲っていた。
8/2(水):朝から快晴である。朝5時25分に山荘を出発。槍ヶ岳山荘からジグザグ道を飛騨乗越まで下降し大喰岳(3,101m)まで登り返すそして中岳(3,084m)南岳(3,033m)、南岳小屋までの比較的平坦な尾根道を歩く。南岳小屋から大キレットと滝谷の展望台から烏帽子岩の飛騨側の長いクサリ場を下降する。続く傾斜のある2段のハシゴを下る。そしてなだらかな歩きやすい稜線を進むと大キレット(最低鞍部2,748m)に到達する。長谷川ピーク(2,841m)の先は細い馬の背が連続している。続く信州側のクサリ場から飛騨側に回り込む。飛騨側の急な岩場のクサリ場を下り核心部の中で唯一休憩のできるA沢のコルに到達する。急斜面をクサリで回り込むように登り岩峰を飛騨側から巻く。高度感のある岩場である。続いて信州側のクサリを使って慎重に通過する。ルンゼの中クサリ場を落石に注意して登る。「飛ぶ鳥も通わぬ滝谷」と言われた岩場が見える。北穂高岳直下の浮石の多い岩場にはクサリ場や梯子が続き腕は疲れるが力強く登っていけるところだ。展望の良いテラスのある北穂高小屋には12時半に到着した。早速ビールで本日の行動の完遂を祝って乾杯する。
8/3(木): 北穂高小屋を朝5時25分に出発する。北穂高岳の北峰山頂(3,100m)でも360°の大展望を楽しみ、記念写真を撮る。松濤のコルから南稜テラスに通じる北穂分岐を通過し涸沢側から飛騨側に入る。傾斜は比較的緩く広い場所である。右手に1984と’86年に登攀したドーム周辺のルートが望める。滝谷ドーム下を6mのクサリと鉄杭を使って下っていく。奥壁バンドの200mのトラバースに入る。涸沢槍周辺はクサリ、ハシゴ、鉄杭が連続し緊張感のある登りが続く。クサリ場の合間にD沢のコル、オダマキのコルとやや広い鞍部がある。涸沢岳のクサリ場が続く急登を進み、岩の間をクサリと鉄杭で攀じ登る。その後少し穏やかになり涸沢岳の山頂(3,110m)に到達する。山頂から白出のコルにある穂高岳山荘が見え本日の核心部の通過が終了したことが分る。広い登山道を下り穂高岳山荘で小休止する。ザイテングラートを涸沢に向かって下りてゆく。涸沢ヒュッテで昼食を採り12時ちょうどに下山を再開する。本谷橋下で休憩。冷たい沢の水で喉を潤す。横尾谷からは屏風岩が良く見える。1986(S61)年8月16日に伊藤守氏と屏風岩の東稜ルートを登攀した。目でそのルートを追い、それを回想した。横尾山荘には15時に到着した。
8/4(金): 朝6時に横尾山荘を出発する。深い木々の森の中の歩道は暗くヒンヤリしている。8時45分に上高地バスターミナルに到着、9時半の新島々駅行の路線バスに乗車した。今回の登山は、コロナ禍が落ち着き久々の(私なりの)長期山行となった。また、装備の選択が適切でなかったためザックが重くなり予定どおりの行動ができなかったのは残念である。(当然、年のせいもあるが)次回以降は最小限の装備で最大の登山ができるよう綿密な計画・準備を行うつもりである。(塚田)

7/31:(5:20)上高地バスターミナル(5:55)~(6:00)河童橋~(6:43)明神~(7:42)徳沢~(8:42)横尾~(10:12)一ノ俣~(11:00)槍沢ロッヂ~(12:00)ババ平~(12:41)水俣乗越分岐~(14:35)天狗原分岐~グリーンバンド~殺生ヒュッテ~(18:30)槍ヶ岳山荘

8/1:槍ヶ岳山荘(8:25)~(8:46)槍ヶ岳山頂(10:00)~(10:25)槍ヶ岳山荘

8/2:槍ヶ岳山荘(5:25)~大喰岳~(6:32)中岳~(7:36)天狗原稜線~(8:00)南岳~(8:07)南岳小屋~(9:44)大キレットの最低鞍部~(10:11)長谷川ピーク(10:33)A沢のコル~(11:41)展望台~(12:30)北穂高小屋
8/3:穂高小屋(5:25)~(6:19)滝谷ドーム~(6:45)奥壁バンド~(8:20)涸沢岳~(8:55)穂高岳山荘~(11:35)涸沢ヒュッテ(12:00)~(13:50)本谷橋~(15:00)横尾山荘
8/4:横尾山荘(6:00)~(8:45)上高地バスターミナル     

    

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北ア、白馬岳(2932.3m)

 熱帯夜続きの今夏、登山人生原点の山、凉と温泉を求めて白馬岳(7回目)に向かった。
07/29(土):新宿発の23:00発バス毎日アルペン号にて出発。
07/30(日): 22年ぶりの夏の白馬岳。猿倉でバスを降り計画書を出して快晴の中出発。林道から登山道になり白馬尻で1本立てから大雪渓に入る。そこそこの登山者で山風が涼しいより少し寒い位。1時間半も歩くと雪渓から離れ直射日光にあぶられる。高山植物ミヤマキンポウゲフウロ等が鮮やかになっている。登山者は家族連れ、ツアー客、トレラン、一般と様々だが小学生3人の家族連れに抜かれたのはショックだった。頂上小屋に着く前にガスが出てきて上部が見えなくなってきた。荷物を下ろし空身で頂上に向かう。バテながら3年ぶりの頂上に着いた。かろうじて旭岳だけが見える。頂上小屋に降り、荷物を背負って清水岳に向かう。清水岳から撤退してきたパーティに会ったきりこの日は誰ともすれ違わなかった。旭岳下の登山道を半周して下り尾根伝いに進む。周りにはハクサンイチゲチングルマ、コマクサ、ハクサンコザクラ等が咲き乱れている。やがて平坦な清水岳(2603m)に着く。頂上はアズマギクが至る所に咲いている。16時になったので高山植物を避けた所にテントを張る。
07/31(月):03:40分に起きた。夜半は濃い霧だったのでテント内は夜露でびっしょりになっていた。外気温は10℃である。05時04分にスタートして50mも歩いた登山道の真ん中に掌の平サイズの真新しいクマの糞にびっくりする。降りる方向に朝陽に照らされた剣岳の山々、左手に後立山連峰が見える。足元にはタテヤマウツボグサ、タカネナデシコ、タカネマツムシソウニッコウキスゲのお花畑である。不帰岳~百貫山の間はアップダウンがあるがその他はほぼ下りであるが長い。避難小屋から4時間過ぎたところで林道に出てまもなく6回目訪問の祖母谷温泉小屋に到着した。山の本、写真集を見ながら幾度となく内外の風呂に入り夕方まで過ごした。夜はおかみさんと登山の話、クマの生態(この辺の熊は人間を見ると熊が逃げるそうだ)、山小屋経営、岩魚、遭難、草刈りの過酷さ等遅くまで話し込んだ。
08/01(火):朝にまた2回風呂に入り、朝ご飯を食べて欅平迄40分で到着。時刻表に無い工事用トロッコ電車で宇奈月駅に行き、また電車を何回も乗り継ぎ灼熱の千葉の自宅に向かった。( 山口 ) 

07/29(土):新宿発:(23:00)バス毎日あるぺん号。
07/30(日) :白馬猿倉(05:35-05:53):⇒白馬尻(06:55-07:03)⇒頂上小屋(11:18-11:40)⇒白馬岳(12:30-12:42)⇒頂上小屋(13:08-13:24)⇒清水岳(16:10)
07/31(月):清水岳(05:04)⇒不帰岳避難小屋(06:52)⇒祖母谷温泉小屋(11:31)
08/01(火) :祖母谷温泉小屋(07:18)⇒欅平駅(08:00-08:53)⇒宇奈月温泉駅(09:18-09:34)黒部、宇奈月温泉駅北陸新幹線(11:01-111:34)⇒大宮駅⇒東松戸駅印西牧の原駅(16:30)

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奥多摩 小川谷 カロー川谷 

     前回は鍾乳洞付近の林道通行止めのため登れなかった「カロ-川谷 」へ 山口車にて東日原より歩く、朝早いので、鍾乳洞観光客はおらず、出合につく。取水口が大幅に改築されており、沢に降りるのに立派なゲートがある。入渓の準備後、出発。 滝は適度にあるものの1箇所、落口に上がるのが一手がでず、肩がらみでロ-プをだしてもらう。 滝は多く概ね直登できる。 F1 - 5m滝は左よりトラロ-プがあるが念のためロープをだして25m、そこから軽く懸垂で落口に降り立つ。煙窪を通過してF2 - 7m滝は登れず巻く。F3も同じくしっかりした作業道より巻く。 この先 様相が台風で大崩壊したヨコスズ窪あたりの崩壊地で大休、崩壊上には池が出来ており、魚影もある。これより先は小滝の連続でいたるところに作業道を見ながら小一時間で待望の「カロ-大滝30m」にでる。 ここで滝行タイム後、右岸の作業道を利用、1時間強で、出合に戻り鍾乳洞観光客の車を横目に「東日原」に、今回の山行を閉じた。(木戸、山口、伊藤 )

 

   
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