東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

八ヶ岳 赤岳

2/8 ・ 天気 晴 /遅い出発とし、午後1時に美濃戸口(標高1,860m)に到着。週末ともあって駐車場は満車である。美濃戸山荘からは雪道になり、次第に深くなってくる。アイゼンは不要だが、スリップには注意する。赤岳鉱泉ではアイスキャンディー人工氷瀑がひときわ大きく印象的であった。

 2/9 ・天気 曇のち晴 /  暗くてとても寒い中、アイゼン、ヘッドライトを着けて、踏み固められた雪道を行者小屋に向って歩き始める。行者小屋から地蔵尾根に取り付く。地蔵ノ頭まで360mの登りである。樹林帯の中で周りが明るくなり始める。樹林帯から上部は、雪の付いた急峻な岩稜となっている。岩稜の手前でピッケルを取り出す。岩稜にある鉄製の階段は、雪に隠れている。途中、降りてくる登山者は、稜線は風が強くて行動は断念したそうだ。高度が高くになるにつれだんだん風が強くなってきた。稜線に出るこころには、所々雲が切れかかってきている。稜線(2,710m)は、猛烈な強風だ。立っていられない程である。赤岳展望荘の建物の陰で休憩する。赤岳の北側の斜面に数名が登っているのが見える。斜面ではアイゼンを効かせ、耐風姿勢を取りながら慎重に登る。息でメガネが凍り、視界が悪くなる。いちいちメガネを外して氷を除く。ゴーグルはザックの中にあるが強風のあまり取り出すことができない。山頂(2,899m)では、富士山や南アルプスらが見えるものの景色を楽しむ余裕はない。写真撮影もそこそこに文三郎道を下りにかかる。ここでジャケットのファスナーが首まで上がらずフードが風で外れてしまうことに気づく。バラクラバだけでは顔が凍傷になってしまう。オーバーグローブと厚手のウール製手袋なのでファスナーが掴めない。やっとのことで薄手の手袋に替えてファスナーを上げる。強風により計画を変更しそのまま文三郎道から下山する。猛烈な風の中にも文三郎道から登って来る登山者は数パーティーいる。雪の岩稜帯を下り樹林帯近くまで降りると、今までの猛烈な風が嘘のように静かになった。やっと後を振り向いて赤岳、横岳の西壁を見ることができる。多くのテントが並んでいる行者小屋の前で荷物を整理する。南沢コースの下山道では、凍った道で何度もスリップして転ぶ。今はやりのチェーンスパイクを利用したほうが良さそうだ。今は寂れてしまった美濃戸山荘で、ザックの整理をする。ここでは、よく肉うどんを注文していた宮浦の顔が思い出される。(塚田)

 2/8 美濃戸口(13:16)~(14:00)美濃戸山荘~(北沢コース)~(16:15)赤岳鉱泉  /  2/9 赤岳鉱泉(5:30)~(6:05)行者小屋~(地蔵尾根)~(7:50)赤岳展望荘~(8:55)赤岳山頂~(文三郎道)~(10:31)行者小屋~(南沢コース)~(12:45)美濃戸山荘~(14:05)美濃戸口

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( 里山歩きからヒマラヤ登山・・・それが我々のフィールドです ) ㅤㅤㅤ 東京朝霧山岳会