夏至。明空が15時間・・こんな好条件を活かさない術はない。丹沢湖。河内川上流の山間に･･･と、いたいたドーム状の畦ヶ丸 (あぜがまる）。檜洞丸･大室山･加入道山と、西丹沢の再登を果たして来たので、次は無論・畦ヶ丸だ。今回、ルートはシンプルに西沢から畦ヶ丸に登り、上大滝越から大滝橋へと下る。このコース、犬越路横断道と同様に東海自然歩道に選定されているが、昨年の台風19号で大荒れしていた。・・・しかし、逆に言うと自然化したということになるので、ちょっと考えさせられる。先日の白石沢同様に、丸太橋が流失していると西沢を遡るこのルートは、途端にルートファインディングが難しくなる。広い沢筋と河岸段丘の繰返し、かの有名な下棚沢出合と本棚板沢出合を過ぎてからやっと支沢に入り、それから山腹へ取付くことになる。善六ノタワからは本格的な尾根樹林帯となり、何度も疑似ピークに騙されるが、あのドーム頂上は遠い。やっと辿り着いた頂上は、樹林だった。更にその先の避難小屋も改築中で、荷上したペットボトルは無駄になってしまった。上大滝越からの下山尾根途中、何でこんな所にと思うような一軒家避難小屋。・・・山間にドーム勇姿の畦ｹ丸。頂上は樹林だったが、やはりシンプルに満足した。( 朝霧 植田 )
