東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

八ヶ岳 阿弥陀岳~赤岳

10/26 天気 快晴
前日、車で双葉SAに行き仮眠する。まだ薄暗いうちに美濃戸口(標高1490m)に向かい美濃戸口駐車場に駐車する。駐車場は平日とあって車の数は少ない。八ヶ岳山荘で2日間の駐車券を購入し車のダッシュボードに置く。美濃戸登山口補導所の登山者カード入れに計画書を投函し駐車場を6時に出発する。別荘地を御小屋尾根登山口入口まで歩く。別荘地の道路が意外と急坂で、ハーハー言いながら大汗をかいてしまった。御小屋尾根登山口入口から樹林帯となり登山がスタートする。ここで歩きに安定感を得るためトレッキングポール(ストック)を取り出す。天気予報では、秋の高気圧に覆われ全国的に晴との予報である。ここは、諏訪大社御柱祭で用いられるシラビソが有名であり、そのほか針葉樹ではコメツガ、また広葉樹の赤や黄色に秋の彩を添えているダケカンバ、ミネザクラなどの植生もみられる。山頂が平らな樹木に囲まれた御小屋山(2136m)山頂には、立派な標識がある。しばらく、平坦な尾根上を歩き少し登ると不動清水に達する。不動清水から3分ほどのところに水場はある。今回は、水2ℓとお湯を0.5 ℓと多めに持参した。(結局は持ちすぎだった。)少し行くと、森林限界を越え視界が開けてくる。摩利支天まで、約500mの登りとなる。登りは、急坂でところどころ固定ロープが設けられ、スリップに注意が必要である。事前に山の状態を確認するため赤岳鉱泉フェイスブックを見た。10月17,18日に降雪の報告がされチェーンアイゼンと12本爪アイゼンの携帯が必須と書かれていた。今回の足回りは、夏用登山靴とショートスパッツなお12本爪アイゼンは使用する頻度が少ないと判断し、チェーンアイゼン(スパイク)のみとしている。摩利支天から、南稜を登攀している登山者が見える。11時12分阿弥陀岳山頂(2805m)に到達。美濃戸口からここまでの標準時間は5時間、これが5時間12分。稜線は無風、雲一つない快晴で絶好の登山日和である。北~南アルプスを一望に見渡すことができる。頂上からは東面の登山道を中岳のコルを目指して約150m下る。中岳のコルから普段ならば、サッサと中岳道を行者小屋に向けて下るところ、天気も良く、時間も早いので、今日は、その言い訳が見つからない。中岳のコルから中岳を越え鞍部から赤岳頂上まで約250m登りとなる。途中(2345m)で文三郎道に合流する。そこを過ぎてから、岩稜地帯の直前で今回初めてチェーンスパイクとヘルメットを装着する。山頂直下の岩場から2人のトレイルランナーが、ランニングシューズ、短パン姿で降りてくる。これには見ているほうが恐ろしくなってきた。13時37分に赤岳山頂(2899m)に到達、そこでは、2組の登山者が写真を撮っていた。その1人に自分の写真撮影をお願いした。阿弥陀岳から赤岳まで標準時間では1時間50分、これが2時間25分。山頂での滞在もそこそこに、下山に向かう。山頂から地蔵ノ頭までは、約390m下る。途中の赤岳頂上山頂は、閉館中。また、赤岳天望荘は、職員2人が屋外の風力発電設備で作業をしていた。地蔵ノ頭(2510m)から地蔵尾根を行者小屋まで急傾斜な岩稜地帯を更に360m下降する。途中で抜かしていった3人の下山者は、もう下のほうで見えない。チェーンスパイクは、外したいところであるが、所々出てくる雪のため外せない。赤岳から行者小屋までは標準時間では1時間30分これが1時間48分。行者小屋から中山乗越を越えて赤岳鉱泉に向かう。赤岳鉱泉には、16時に到達。標準時間で美濃戸口から8時間45分、これが10時間となり、本日中に美濃戸口駐車場に帰ることをあきらめ、ここで泊まることにする。

美濃戸口(6:00)~(6:40)御小屋尾根登山道入口~(8:08)御小屋山~(9:01)不動清水~(11:12)阿弥陀岳~(11:44)中岳のコル~(13:37)赤岳~(14:17)赤岳展望荘~(15:25)行者小屋~(16:00)赤岳鉱泉

10/27 天気 快晴
6時10分に出発する。赤沢鉱泉から北沢コースを下山する。登山道からみごとに金色に紅葉しているカラマツが見える。朝日が樹間を突き抜け地面を明るく照らしている。何人かの登山者とすれ違う。堰堤広場からは車道を歩く。人の気配がない赤岳山荘に多くの車がある。美濃戸口に8時32分に到着。八ヶ岳山荘にて朝湯で汗を流し、山菜そばを食して帰玉した。(塚田)
今回の運動量は10月3日の大倉~三の塔~塔ノ岳~大倉尾根のコースとほぼ同様で、道程は約16.7km、登り(下り)累計は1815m。

赤岳鉱泉(6:10)~(7:13)堰堤広場~(7:44)美濃戸~(8:32)美濃戸口

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