東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

朝霧通信「リモートAsagiri 2021年10月版」

  オリンピック・バラリンピックも終わり、昨年10月のコロナの凪をついての集会から、早や1年が過ぎました。9月中旬3連休明けから急激に東京感染者数が300・250人と激減し、続いて500人台が続いた後に再度300人台となりました。国民の半数を超えるワクチン接種の効果か、漸く猛威を振るうΔ型インド株にも減少の傾向が出てきて、19の都道府県に出されている延長非常事態宣言も9/末には解除になる模様です。これで10月総会開催の芽も出てきました。一方、処理に長け人当りも良く、纏め役ができて小切れ者の菅氏は、長引くコロナ対応の迷走でリーダーとしての信頼を失墜し、結局のところ退陣を余儀なくされてしまいました。『修羅場に手腕を発揮できないリーダーは、結局のところ頑張っても価値がない』という厳しい結論でしょうか。山ならば、一蓮托生の窮地ということにも、成り兼ねませんからね。就任当時、災害対応の基本「自助・互助・共助・公助」から、自らの政治理念を「自助・共助・公助」とした菅氏に、自民総裁選勝抜者の自負心を感じたのは、小生ばかりではないと思います。その菅首相が先日、それも緊急事態宣言の最中、ワクチン接種済証明があれば社会経済活動を可能にするという制限緩和案を出しました。任期満了間近とはいえ、コロナ対策評価の欲しい、功を急ぐ小粒さを感じてしまいます。さて、オリンピックとバラリンピックですが、競技スポーツとしては同じようですが、求めるポイントが違っているのを感じました。それは、オリンピックが能力比較の競技なのに対し、バラリンピックは障害を持つ人々各自への挑戦のように映り、あたかも自らに課した課題に挑む山登りと相通ずるものを感じました。足でトスを上げ口に咥えたラケットで戦うエジプト選手、両手が無くドルフィンキックだけを武器に競う日本選手。『お前ら何グダグダ、弱音吐いてんダ』と、言わんばかりです。その彼らが口々にする「レジリアンス」(屈強力)という言葉に、山登りの基本精神を感じました。そんな中、久し振りに都岳連主催の指導員研修会に行ってみました。講師は2016年に日本人女性初登頂者の東海大OB・K2隊の小松氏でした。彼女の女人禁制大学山岳部で主将に上り詰めた話や、日中女性チョモランマ隊での3ケ月BC待機の屈辱、そしてアタック隊長の病欠の中、後輩青木氏(最年少記録21才・ピオレドール受賞27才)とのK2アタック敢行、その後のミス続出の中で帰路8200mでのビバーク決意の心情、そしてシスパーレ敗退で引退の決意等、PC映像を交えたドキュメンタリー構成に引き込まれてしまいました。また、彼女のヒマラヤへ憧れる情熱と純粋さ、登山を引退した後にシリア難民取材活動に転身する推移等の推移に興味を感じました。他方で、カラコルムでは現在、トランゴ山群ネームレスタワー(6,239m)のETERNAL FLAMEルートに、スペインのエドゥ・マリンが完全フリー化に挑戦しました。悪天候の中の1ケ月半の粘りでしたが、2ピッチを残して完全フリー化は成りませんでした。結局、山には正解は無く、自分次第でどうにでも展開できることを再確認しました。( 朝霧 植田 )

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( 里山歩きからヒマラヤ登山・・・それが我々のフィールドです ) ㅤㅤㅤ 東京朝霧山岳会