東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

奥武蔵 大高取山 

     私の家は父を亡くし生活保護の母子家庭でした。高校は公務に就けば返済免除の特別奨学金で通い、そして卒業となりもっと勉強をしたいなとの思いが強かったのですが、3月10日の大空襲の焼夷弾で眼に障害の残る母を1日でも早く働いて楽にさせなければとの思いもありました。そんな時担任から、入学金を貸してくれ夜学にも通える会社があると紹介され、大蔵省や文部省などからの入省案内を捨て、雪の残る故郷を後に集団就職列車に乗りました。東京での生活が始まり独身寮は東上線ときわ台駅が最寄り駅で、同室の先輩は新潟出身の佐藤さんで西も東も分からない私をハイキングに誘ってくれ、それが越生駅からの黒山三滝、顔振峠でした。時は53年後、思い出の越生駅を目指して武蔵野線に乗り、東上線越生線と部活の生徒たちで賑わう電車から、かすかに往年の面影の残る駅に降り立ちました。あいにくの雨模様でしたが、本降りではなかったので案内図に従い大高取山を目指し途中山岳トレイルのお姉ちゃんに抜かれ、スギ林の中よく踏まれた山道を辿ってマイペースで山頂に到着し、その後は桂木山、桂木峠と進み林道に出ましたが、当初黒山三滝方面と思って歩いていましたが、方向が違うと気が付き確かめると毛呂駅に向かっていたのでどうしようかなと思いましたが、周りの景色もよいし歩く距離も長いのでそのまま駅に向かう事にしました。ゆずの里の湧き水で喉を潤し山郷の景色を楽しみ、これが奥武蔵の醍醐味と一人悦に入り街に入りました。越生町はハイキングで町おこしをスローガンにしており推奨コースには要所、要所に番号が掲示されており、月例会も催されている様です。あの佐藤さんはどうしているかなー、来週は娘と涸沢です。( 記:伊藤 源 )    越生駅8:10→大高取山9:40→桂木山10:20→毛呂駅12:20

 

( 里山歩きからヒマラヤ登山・・・それが我々のフィールドです ) ㅤㅤㅤ 東京朝霧山岳会