毎年恒例の富士登山は、今年で24回目を迎えた。昨年は交通渋滞による寝不足がたたり八合目(標高3,250m)で撤退となった。今年は古希を迎えたが、これまでと同様に吉田口の馬返し(1,450m)から成就岳(3,735m)までの日帰り登山に挑んだ。
【7月31日 (金)】昨年の反省を踏まえ、早めに自宅を車で出発する。谷村S.Aで仮眠をとり、翌日の深夜1時に吉田口の馬返し駐車場へ向かった。
【8月01日 (土)】深夜2時に馬返し駐車場に到着。数台が停まっているだけで、まだ十分な余裕がある。準備を整え、漆黒の小室浅間神社の遥拝所から2時55分に出発する。ヘッドライトは足元だけしか照らしていないので歩きにくい。熊除けにラジオを鳴らして歩くが、小型のため音量が足りているか不安であった。近年、馬返しから登る登山者は吉田ルート全体の1割程度といわれている。4時半頃には東の空が白み始めた。日の出は4時52分である。五合目の佐藤小屋(2,230m)には6時26分に到着。六合目の富士山安全指導センター(2,390m)で通行料金のチェックを受け、リストバンドと木札を受け取った。本日の天候は無風快晴で、半袖1枚でちょうどよい気温である。荷物は、日帰り装備だが行動食と非常食を多めに持ったため、大半は残ってしまった。飲み水は2リットルを消費した。スポーツクラブでの登山トレーニングの成果もあり、体調は良好である。北岳の標高3,193m付近を越える頃から、高度障害の影響が出始め、頭痛は無いものの歩みはゆっくりとなった。14時45分、吉田口・須走口山頂(3,720m)に到着。多くの外国人で賑わっていた。目的の一つである久須志神社に向かい、富士山頂限定の浅間大神の御札を購入した。15時04分、本日の最高地点である成就(じょうじゅ)岳(たけ)(3,735m)のに到着。火口に雲が流れる様子は、まさに八葉九尊の曼陀羅の世界を思わせる。なお、お鉢巡りをする登山者は全体の3~4割程度といわれている。毎回ここまで来ても、富士山最高峰の剣ケ峰(3776.12m)に向かうことは少ない。帰りが遅くなるという時間的な理由による。成就岳で登山客に到達記念に写真を撮ってもらった。吉田口ルート下山道を、刻々と形を変える夏の雲を愛でながら下っていく。最近新設されたという2か所のトレイルシェルターを見学し、18時30分に佐藤小屋へ到着した。最後の難関は、暗くなった五合目からの下りである。にわか雨がぱらつき、雨具を着たり暑くて脱いだりと慌ただしく、時間を費やしてしまった。21時55分、馬返し駐車場に到着。19時間の行動が無事終了した。
【8月02日 (日)】車で仮眠し、翌朝に帰玉した。
(まとめ)今回は古希を迎えた節目の富士登山となった。昨年は途中で登頂を断念したため、今年は登りきれるか不安があったが、何とか吉田口・須走口頂上を踏むことができた。来年は、1泊2日のゆとりある富士登山を計画したい。(塚田)
馬返し駐車場(2:55)~(6:26)五合目(佐藤小屋2,230m)~(8:31)七合目(2,710m)~(9:22)東洋館(3,000m)~(13:45)九合目(3,570m)~(14:45)吉田口頂上(3,720m)~(15:08)成就岳(3,735m)~(16:09)八合目~六合目安全指導センター~(18:30)五合目佐藤小屋~(21:55)馬返し駐車場

