東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

上州 沼田 子持山

    沼田市子持山(1296.2m)へ。登りは 7号橋登山口から大黒岩、柳木ヶ峰経由、下りは柳木ヶ峰、大ダルミ経由で登山口へ。車にカメラを入れたままで出発し残念ながら今回は写真は撮れなかった。5号橋駐車場を8:50に出発して09時に7号橋登山口を登り始める。70分で大黒岩の獅子岩登り口に着。途中は急な岩場の登りで木々の間を進む。木の葉が着いている季節は見晴らしが悪そう。大黒岩にはクライマーが4〜5人取り付いている。獅子岩は約20mの岩峰で梯子と鎖で頂上へ。南東方向約270度の展望がある。取り付きから柳木ヶ峰まで30分。所々尾根の岩登りがあるが全体にはしっかりした登山道。そこから子持山まで15分。最後は急な登り。頂上は見晴らしがないが直ぐ近くの5m程の岩の植えからは上越の山、赤城山の大きな裾野他周りが良く消える。下りは頂上から柳木ヶ峰まで15分。そこから大ダルミまで20分。滑りやすい土の急な坂を転ばない様に神経を使って降りる。途中で葉の落ちた木々の間から獅子岩を見ると岩の上の方が獅子の顔に見える。大ダルミから登山口まで50分。快適な道を下山。平日にも関わらず朝から駐車場に10台程の車が駐まっている。大黒岩の周りに屏風岩と言われる岩場が数ヶ所有りクライマーが何人か来ている様だ。帰りに駐車場でザイルを整理している登山者三名が居た。木の葉が多い時期は殆ど樹林の中の登山で見晴らしが悪く暑苦しそう。( 井上☓2 )

西丹沢  加入道山以西主稜線

   三連休最終の勤労感謝日なので、一昨日の赤鞍ケ岳と同様、登山者のいない西丹沢の加入道山以西の主稜線へ、原チャソロで行ってきました。夏の御正体山以来4回目と慣れ親しんだ道志川沿路から、裏丹沢の室久保沢を沿路を道志ノ湯へ向かう。取付の樹林には害獣防止の二重の金網フェンスが設置されていたが、扉口表示のペナントもない御粗末さで、フェンス回りを捜し歩かされて、表丹沢との整備レベルの差を感じた。加入道山へは爪先上りのブナ落葉の小尾根を、ゴロゴロと低く鳴り響く雷名の中、ひたすら登る。登山道は明確だが、標識やペナント類はない。稜線の加入道山南側コルへ飛び出し、一旦加入道山を目指す。春以来の久し振りの頂上で、非難小屋も健在。白石峠を経て南下し、見晴しの悪いブナ樹林帯を畦ヶ丸に向かう。一昨日登った北側の道志山塊の赤鞍ヶ岳を、樹間越しに歩き眺めは、映画の窓格子伝い歩きのワンシーンのようで楽しい。モロクボ沢ノ頭から、加入道山同様に一旦畦ヶ丸を目指す。春には建て直し中だった味気無い肩の非難小屋は、 見違えるような真新しい小屋になっていた。樹林の中の畦ヶ丸頂上は相変わらずで、手を加えるなら見晴しの方にもして欲しいと思ったが、でもこれが畦ヶ丸の静謐さの元になっているのかもしれない。モロクボ沢ノ頭からは、雲が多くなり風も出て来た寒いブナ樹林帯の中を西進する。樹林が少なく天気が良好ならば、北に道志、南に箱根、東に丹沢湖周山、そして西には富士と、絶好なローケーションなのに惜しい。あの奇妙な名のついている大界木山は、何の変鉄もない山だった。因みに大界木山の名は、物の本によると「大ケヤキ山」から来ているようである。城ヶ尾峠からは一旦城ヶ尾山に登った後で、急峻な砂利落葉の山腹をフィックス頼りに道志側に下ることにする。今年春の丹沢湖からの南面城ヶ尾峠ルートの敗退は、現地古看板によると20年前の水害崩落以後、廃道化していて僅かな踏み跡も現地確認できた。・・・最後の室久保沢林道の2時間歩きは辛かったが、この稜線から林道への踏み跡道等、裏丹沢道志側の現地情報も得られて、収穫は大きかった。(  朝霧 植田 )

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足利 仙人ヶ岳~赤雪山

    たまには朝立ちの軽めの登山、手作りの昼食作ろうということで足利市最高峰の山、仙人ヶ岳~赤雪山に出かけた。2時間ちょいで標高250mのダム駐車場に着く。歩き始めて10分の湖畔オートキャンプ場は家族連れで盛況だ。周りの紅葉も終わりの景色。尾根に取りつき登ること2時間で三回目の仙人ヶ岳(662.9m)に到着。赤雪山に向かうが急な下りの道は落ち葉で隠れちょっと危険である。アップダウン、所々岩稜があるが2時間で赤雪山(620.6m)に着く。早速、鍋に各野菜、シイタケ、揚げ、肉、生うどんを入れて昼食。太陽の下、景色を眺めながらの食事は良いねー。下山はあっという間の40分でダムに着いた。渋滞もなく明るいうちに帰宅できた。( 山口、他2名 )

千葉NT(05:10) = 足利・松田川ダム(07:20-07:38)~仙人ヶ岳(09:45-09:59)~赤雪山(12:03-13:00)~松田川ダム(13:40) = 千葉NT(16:15) 

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奥多摩 雲取山

  山荘からタクシーで神田駅へ向かい4:41分発の電車に乗った。(6:52)に奥多摩駅に到着。すかさず鴨沢に向かった。乗車客が多く増発便もでた。鴨沢バス停では滑落者が多いことを何度も説明している方がいた。暗くなってからが危険そうだ。トイレも渋滞だったが、小袖の駐車場にもトイレがあったので、そちらで入るのが良さそうだ。相変わらず緩やかな登山道だが、3時間ほどで七ツ石小屋に着いた。車で来ている人達は早々に下山してきてすれ違ったが、小屋裏の休憩所は以外に休憩者も少なく早出した甲斐があった。小屋を11時に出発。七ツ石山を巻いて目的地雲取山に向かった。2時間で13時、3時間で14時、どのくらいで着くのだろう。途中、思い出の小雲取で休憩。風も出てきてウィンドウブレーカーを着用した。尾根からは丹澤や富士山や南アルプスなど眺望がとても良かった。以外に早く雲取山頂に13時に着いた。避難小屋はきれいで、泊っても良さそうだ。30分ほど休憩して下山開始。3時間で16時半、4時間で17時半。明るいうちにある程度のところまで行くことが出来れば、無事下山できるかな?。しかし、バスの時間が中途半端で、大幅に時間を持て余すと話しながら、七ツ石山を登って七ツ石小屋で休憩。七ツ石小屋は新型コロナの影響らしくソロテントでいっぱいだ。途中からヘッドランプを照らして17時30分に鴨沢バス停に帰着。白タクも来ないかと思ったが、見つからず隣の喫茶室でビールとチョリソをいただき1時間ほどバスを待った。雲取山は今話題の毀滅の刃の聖地らしい。他にも景信山、大岳山もそれらしい。 ( 梶、黒澤、他1名 )

 鴨沢(8:01)~七ツ石小屋(10:31)~奥多摩小屋~ヨモギの頭~小雲取山雲取山頂(12:56)~小雲取山~七ツ石山(14:41)~七ツ石小屋(15:11)~鴨沢バス停(17:31)

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道志山塊 赤鞍ヶ岳

   先週行った丹沢主稜の蛭ヶ岳の北側には、道志川を挟んで道志山塊が連座している。その盟主御正体山には前回登ってるので、今回はそれ以東の赤鞍ケ岳に行くことにした。赤鞍ケ岳山塊は、西から朝日岳1,299m ( 赤鞍ヶ岳 )~ウバガ岩~赤鞍ヶ岳1,257m(ワラビタキ)~ゴトウ岩分岐となっているが、これは現地の呼名で五万図では1,299mの朝日岳を赤鞍ケ岳と称している。今回は、紛らわしいこれらの呼名の現地検証をしてきました。この赤鞍ケ岳山塊には、入道沢/赤倉沢/東赤倉沢の各沢があり、その間を肋支尾根を配置している。ルートは、支沢の内の入道沢から登山道のある入道山尾根の1本東の支尾根を登ることにする。入道沢はが次第に涸沢化してきたので、上部急峻化の前にと右岸の斜面に取付き、ナラ小木掴みで支尾根へと這上がる。支尾根はそこそこに明瞭だが、傾斜は急でナラ小木を掴んでの登りとなる。その登りも上部になると、小笹も出てきてホールドが増えて助かる。2時間の腕力登りの末、やっと先が無くなり稜線にと辿り着く。懸念した稜線には、ミズナラの枯葉に被われた登山道があって一安心した。先ずは、西端の最高峰へと向かう。何の変鉄もない山頂は、駄々っ広く味気無い所で、赤鞍ケ岳1,299mと書かれた標識がポツンとあった。樹林ばかりで南面丹沢側の展望も悪く、そそくさとおいとまして、稜線の東進辿りとする。同様な小ピークとコルの繰返しの末、樹林の中に銀色の小鉄塔のある赤鞍ケ岳1,257m(ワラビタキ)に着く。ここも同様に樹林ばかりで、更に味気が無い。その先の主稜線分岐からゴトウ岩尾根を下るが、ナラの枯葉降り積もった急斜面で、足下の悪さに加えルートファインディングに苦労する。足先探りしながらも何度か滑転して、何とか林道に下山する。これでは、キックステップの新雪の方が、余っ程ましだと憤慨。・・・とか言って、効率の悪い方が本来の山登りなのに、いつの間にか便利観光化に染まっている、中途半端な自分を感じる。( 朝霧 植田 )

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箱根駒ケ岳 西尾根 偵察

   11月三連休の箱根紅葉の混雑を前に、箱根中央火口丘の偵察に行ってみました。前回の東北側神山は治山工事中と解ったので、今回は西南側駒ヶ岳としました。防ケ沢は、全体的に笹藪とヒメシャラの樹林帯。途中で旧登山道に出るが、5寸丸太の土留や岩は青苔と枯葉で、刈払いされてない笹で荒れ状態。上部で道は南面に回り込み、北山と南山の分岐点に出る。北山へは、僅かな笹の踏み跡道。南山へは、やゝ踏み跡が明瞭なので、南山の駒ヶ岳道を選ぶ。南山と北山間は、傾斜の弛い笹藪でペナントが少なく、進路が判然としない。足先探りで踏み跡捜し深い笹藪を渡り抜け、東端の主稜線道に出る。気が付くと、回りは薄っすらとしたガス。まだ駒ヶ岳は見えるが、ガスで遥か遠くに感ずる。確っかりとしてるが、整備されてない登山道を、先ずは駒ヶ岳のショルダーを目指す。暫く歩いて、ガスの中にガラガラとした音に気付いた。見上げると、濃いガスの中に突然薄っすらとした建物が現れた。ケーブルの山上駅。物凄い濃霧である。間近の駒ヶ岳はおろか、周囲の地形も不明瞭だ。とにかくケーブル駅に入り、濃霧の様子を見守る。薄らぐチャンスを見計らって、頂上へ登り記念写真を撮る。粘ってみるが、温暖な芦ノ湖のせいか濃霧はいっこうに晴れてこない。この濃霧の中、あの藪漕ぎ下山はとても無理。不本意乍がら、初めての屈辱的スーパーエスケープを決断する。・・・10min下山。( 朝霧 植田 )

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丹沢 蛭ヶ岳北尾根

     南面からの表丹沢や西丹沢の各ルートは、ほぼ登り尽くして来たので、今回はアプローチが長く標高差も1,000m以上ある蛭ヶ岳に行ってき来ました。今年3月のコロナ初期自粛下の塔ノ岳/丹沢山では、週末山行の人出でコリゴリさすられたので、今回は週末でも人の来ない山としました。この山は半世紀振りで、当時は若くピークハンティングの山頂稼ぎの縦走でした。御正体山へのアプローチで使った道志川沿いの青根から登りました。裏丹沢の落葉の降り積もる爪先上りの坂道から、支尾根へと出る。左右の沢を感じ乍がらこの岩混じの長い尾根をひたすら登り続け、八丁ノ頭に抜け出す。ここは焼山に通じる丹沢主脈道で、急に整備された木道や土留丸太階段があり驚きである。快適な笹樹林帯を辿り姫次に着くが眺めはそれ程でもない。ここから蛭ヶ岳までの稜線が楽しみだったが、鬱蒼とした樹林帯の下りから始まった。その後も樹林帯続きで眺望が悪く、暫くしてやっと樹間越しに蛭ヶ岳が見えた。雲が掛かっていたがドッシリとした編笠ドーム状の山だった。頂上近くは強風で寒く、昼だというのにまだ霜柱が残っていた。神奈川県の最高峰はガスの中、視界はゼロだった。早々に記念写真だけ撮って、下山とする。姫次から、丹沢主脈から西に外れた袖平山に登り出て丹沢主稜を望むが、蛭ヶ岳から檜洞丸の稜線には、残念乍がら雲が掛かっていた。暗闇の砂礫岩坂下山は嫌なので、靴底剥がれで痛めた足首を庇い乍がら、落武者のように急ぎ下る。やはり便が悪い裏丹沢は人も少なく、特に下半部ではそれなりに「本来の自然の山」が味わえた。でも長かった・・・。 ( 朝霧 植田 )

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( 里山歩きからヒマラヤ登山・・・それが我々のフィールドです ) ㅤㅤㅤ 東京朝霧山岳会