東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

谷川岳 西黒尾根

  久しぶりに日本三大急登のひとつである西黒尾根(標高差約,1200m)を登ってきた。平日ともあって大きな谷川岳ベースプラザ駐車場(標高750m)に車は1台しか見当たらない。登山指導センターに登山届をポストに入れ、西黒尾根登山口(800m)からスタートする。登り初めの急登は、雪解け水が流れている登山道を登る。ブナの原生林の中にキツツキの音がこだましている。天気は雲一つない快晴であるが風が木々の小枝を揺らしている。標高1,000m付近から残雪が多くなり、登山道は雪の下になった。雪の上をしばらく歩き傾斜が増してきたところでピッケルとアイゼンを装着する。森林限界を過ぎ風が強くなってきたので雨具の上着を羽織る。雪のないクサリ場をアイゼンでガリガリ言わせながら登る。傾斜のない岩場だがしばらくぶりのアイゼン使用なので緊張する。だんだん雪稜が細くなってきている。ここから見えるマチガ沢や東尾根は迫力があって素晴らしい。ラクダの背を過ぎガレ沢のコル(1,495m)の道標は半分雪に埋まっていた。氷河跡付近から消えかかったトレースはあるもののいつ崩壊するかわからない雪の斜面に緊張する。雪面にアイゼンを蹴り込み、ピッケルを深く差し込まないと、足元が崩れそうだ。アイゼンは、アンチスノープレートが付いていない旧品を持ってきたのですぐ靴が雪団子になってしまう。歩きづらいことこの上なしである。山頂に近づくと天神尾根に数人の登山者が見えるようになってくる。しばらく登るとトマノ耳直下の雪のない登山道にでた。トマノ耳(1,963m)からオキノ耳(1,977m)に向かう。天空に雲一つなく、360度の山々が一望できる。馬蹄の形をしている一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳、七ッ小屋山、朝日岳笠ヶ岳白毛門は手に取る近さである。また、西側には、万太郎山仙ノ倉山、平標山が連なっている。時刻は、トマノ耳に戻り既に12時半過ぎになっていたので、下山は天神尾根コースを下ることにする。天神尾根は、多くの登山者が歩いているので、登山道に沿って雪のトレースがしっかりついている。午後の強い陽に照らされて腐った残雪を下る。雪の斜面を優雅に滑るスノーボーダーがいる。途中の熊穴沢避難小屋の扉は開いていた。天神平(1,319m)からロープウェイで下山する。(塚田)

谷川岳ベースプラザ駐車場(5:44)~(5:55)登山指導センター~(6:01)登山口~(西黒尾根)~(6:30)920m付近鉄塔~(9:39)ガレ沢のコル~(11:55)トマの耳~(12:15)オキの耳~(12:40)トマの耳~(天神尾根)~(13:50)穴熊沢避難小屋~(14:40)天神平駅~谷川岳ベースプラザ駐車場

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