東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

西丹沢 屏風岩山~畦ヶ丸~下棚権現山 報告

西丹沢最奥の犬越路から丹沢湖流れ出る河内川の左岸の盟主が檜洞丸ならば、右岸の盟主は畦ヶ丸だろう。5月連休明け、西丹沢の石棚山経由で檜洞丸-犬越峠に行ったので、今回は対岸の屏風岩山経由で畦ヶ丸-下棚沢権現山へ行ってきた。丹沢は山が多く、不遇な山が沢山ある。今回の屏風岩山も、畦ヶ丸南尾根として丹沢湖まで達しているのに、何故か登山道はない。昨年世附側権現山に登った上ノ原細川橋から稜線の二本杉峠に登る。「踏跡不明瞭」の立看を確認して取付く。急峻なリッジ状はルートが判りやすいが、支尾根集合のプラトーになると間伐踏跡もあり、ルートが判らない。小雨ガスの屏風岩山に辿り着く。標識も無い平らな樹林帯だが、良く見ると細い識別杭横に細マジックで弱々しく屏風岩山とあった。ガスの中、頂上北端から踏跡辿りに急な下りとなり、更に急峻な登り返しとなる。大滝峠へは大下りの筈・・・。地形が変しいので地図で調べてみると、どうやら北東支尾根に入り込んだらしい。大滝上分岐からは、既知の登山道。畦ヶ丸避難小屋は時間節約で休憩補食はカット。朝霧参上の記帳と恒例の2L水とシリアルをデポ残置を済ませ、次の下棚沢権現山の現地確認に入る。当初の畦ヶ丸東南尾根からの下棚沢権現山は、下り踏跡吊尾根道で丹沢屈指の本棚沢や下棚沢もあり、迷い込み大なので諦め、東北登山道を下棚沢出合まで下って、下棚沢右岸支尾根踏跡道から登り直すことにする。山腹に付けられた踏跡の外傾ザレ間伐道から支尾根に取付き、吊尾根へと登り上がる。吊尾根の急峻なリッジを越えた先が頂上だった。頂上は平坦な樹林帯で、標識は無かった。下山時の西沢下流域は、昨年秋の台風被害のズタズタ面影は全く無く、木製梯子も丸木橋も整備されていた。それでも檜洞丸-畦ヶ丸の単独者が、沢道に困窮していた。サークルに入っているがソロはしないので、沢沿下山がコース図に記載なく最も難所だという。そっか・・・。汗だく姿に、麦茶を1本差し上げる。当方が先行して下り、小生流の「遠見の近意識」式ルートファインディングを、僭越ながらご伝授する。帰路車路歩きは、2時間弱のヨレバタで日暮れになった。・・・でも何か遣り尽くし感を覚えた。(朝霧植田) 

写真(順不同):① 西丹沢丹沢湖以北の登山道 ② 畦ヶ丸東北尾根からの来し方・屏風岩山 ③ 下棚沢側権現山への急峻リッジ ④ 下棚沢側権現山からの樹間越しの畦ヶ丸 ⑤ 車路歩き中、姿を見せた夜の畦ヶ丸

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