東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

房総半島 郡界尾根 ( 鋸山~安房高山 ) 縦走

ここに一冊の本がある。「房総の山」千葉山岳連盟 昭和48年10月発行  ( 持主 川内盛雄 )この年の千葉国体に向けて千葉岳連がまとめた本で、この中に太平洋側の行川アイランド近くの「おせんころがし」から東京湾の浜金谷まで約50km、上総と安房の郡界尾根を4日間で縦走する資料があったのでいつかは歩いてみたいと思っていた。調べてみると25000図には清澄山、元清澄山、鋸山しか名前が付いてない。後は所々標高しか記入されておらず郡境界を歩くしかない。ピークは調べてみるとほとんど名前が付ている。過去二回太平洋側から清澄山から元清澄山~鴨川道路まで歩いているので残り区間を今回縦走した。

1/9::東京からJR浜金谷駅に降りるが無人駅で駅前に店が無いのにもびっくり。標識に沿って鋸山を目指すが家族連れとペアが多い。登山道に入ると地べたに車輪の跡がある。昔は女性が一本80kgを三本、荷車で降ろしたそうだ。急な登りになり石の採掘跡はどこも古代遺跡みたいだ。急な階段を上がると展望台に着く。左から保田の海岸、伊豆大島、天城連峰、富士山、浜金谷港と絶景である。鋸山は展望がない。ここからは尾根上を林道口まで歩いて、その後いよいよ道なきルートになるがペナントも、ロープもふんだにあるので、迷ってもよく見れば答えは出る。しかし切り立った尾根、細い岩稜は危険である。小鋸山を越え白狐峠に降りたがここは昔、石の採掘場だったがグランドキャニオンみたいだ。まだ長い稜線が続きスイセンピークにはスイセンが全くなかった。ようやく嵯峨山に着く。ここからはなだらかな尾根を降り雪の残る林道に出る。見かける家屋はほとんど無人だ。保田見から内台の尾根取り付きがわからず林道を歩き志駒川にぶつかる。左折して長狭林道に入るががけ崩れが激しい。登りになり小沢が遠ざかるので降りて給水する。(上部には人家が無いとみて)日没時間が近くなったので林道横の広いスペースにテントを張った。ヤマップがどうしても繋がらなくなった。夜は鹿がうるさかった。
JR平井駅(04;42)⇒千葉⇒木更津⇒JR浜金谷駅(07:35-07:43)~展望台(08:43-08:57)~鋸山(09:23-09:30)~林道口(10:07-10:20)~小鋸山(11:07)~白狐峠(11:20-11:32)~嵯峨山(13:37-13:48)~志駒川~長狭街道山中地区(16:35)テント泊

1/10:暗いうちに出て現在地も分からず林道を2ピッチ歩いたらヤマップが繋がっていて現在地がわかって木之根峠であった。急な登りから痩せた尾根と切り立った稜線、根こそぎの倒木を越え2ピッチで林道に出て三郡山~安房高山に着く。道は富津方面と右側にもあるはずなのにペナントがない。かまわず急斜面を降りたら吹付コンクリートの大斜面上部で地上20m位ある。降りられない。ここから大トラバースで結局、登山口迄戻り林道を歩くことになる。一時間歩いて分岐を右折して又、左の尾根から登山道に入る。後3時間で鴨川道路まで行けるか?ペナントも有ったりなかったりで細く急な尾根が続く。ヤマップも入れ放しなので充電しながら歩く。ようやく遠方の見覚えのある「ようこそ鴨川へ」の看板が見えてきた。ずっと細い尾根が続くしペナントも豊富で迷うことはない。日没まで着くか気になり急ぎ足になる。車の音が近くになりペナントの沢山あるところに着いたらまた地上30mの吹付コンクリートの大斜面上部だった。前回見た降り口の鉄骨階段はどこだ?左とみて100m位トラバースしてくぼんだ所で階段が有り鴨川道路に降り立った。前回の駐車場まで5分位で到着した。日没まで後15分位だった。暗くなったらと思ったらぞっとした。タクシーを呼んで鴨川駅に向かった。(山口)

山中地区(05:40)~木之根峠(07:47-07:55)~林道(09:57-10:07)安房高山(11:58)~鴨川道路(16:25-16:45)⇒JR鴨川駅(17:00-17:10)⇒木更津⇒千葉⇒JR船橋駅印西牧の原駅(20:59)

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( 里山歩きからヒマラヤ登山・・・それが我々のフィールドです ) ㅤㅤㅤ 東京朝霧山岳会