東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

奥多摩 多摩川水系 (志田倉沢) シダクラ沢

   久々の梅雨の晴れ間の週末である。奥多摩駅に8時前に集合し、奥多摩湖方面へ向かうバスに乗車する。惣岳バス停で下車し、青梅街道からは階段を降りてむかし道へ。むかし道を上流に少し辿り、多摩川に架かるシダクラ橋を渡った。白く濁った濁流の上にかかる古い簡素な吊橋でぐらぐら揺れる。今回の山行でもっとも冷や汗をかいたのはこの橋だった。橋を渡ると直ぐに赤い目立つペナントが見えた。シダクラ沢の入渓点である。身支度を整え出発する。ところどころ木漏れ日が差しやや薄暗い沢筋を進むと取水施設があり、その先の2~3mの小滝を交えて順調に遡行。そして、20分ほどでシダクラ沢6m滝に到着。明るい日差しの当たる綺麗な滝で、梶くんに先行してもらったが、苔で足場が滑り登り難そうだったので、私がロープを結んで梶くんの横から登った。6m滝の先は暫し河原歩きや、ところどころにナメ・ナメ小滝を交える渓相だ。陽が差し込むようになったので、澄んだ水の流れがとても美しい。木々の木の葉の色もとても鮮やかで沢筋を通る風が心地よい。次いで巨岩やゴーロが続きやや歩きにくい箇所を過ぎ、優しいナメを越えると、沢は開けた河原となった。沢は再び狭まりハングした4m、3mと連瀑になり、左岸からガレたルンゼを合わせると、間もなく左岸に大きな露岩が現われ、露岩の左に5mの滝が懸かる。ここでも念のため、ロープを出し、水流左のバンド状を斜上して越えた。大岩の滝を越えて、次の5m滝を越えると高度650m付近の二俣となる。暫く休憩した後伊藤のトポに従って右俣を行く。小滝をいくつか超えて高度750m付近の二俣で左に入る。ここで水流は伏流となり、靴を履き替えて右のガレた急な尾根をひたすら登る。2時間程度で大ブナ尾根(御前山からサス沢山、奥多摩湖小河内ダムへ下る尾根)高度1128mに出た(時刻 14:00前)。サス沢山で奥多摩湖の輝く湖面を眺め、小河内ダムに16:00過ぎに下り、奥多摩行のバスに乗り帰宅した。

(感想)  明るい渓相で倒木が少なく、滝は程よく連続するが高巻く必要はなく、少し登攀要素のある楽しい沢であった。帰宅後参考のため他のパーティの記録を見たが最初の二股であえて左俣を進んでザレて濡れた岩溝をロープで確保しながら詰め上がり、我々より4時間遅れて尾根に出たパーティもいたようである。やはり沢は詰めの選択が肝である。安全に登るには読図能力が必要である。(木戸、梶、伊藤(守) 記:木戸 )

 

     
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