東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

岩手県 姫神山( 1124m )

 姫神山は江戸時代、岩手山早池峰山と共に「南部三霊山」と呼ばれた山で、東北道を北上して行くと北上川を挟んで左は岩手山、右に姫神山が望めその秀麗な山容が際立った山です。その名にふさわしく美しい三角の形で静かに佇んでいます。その姫神山に天気予報と相談して29日、昭和の日に行ってきました。朝5時半に大館市の古民家を出発し、交通量の少ない東北道を快調に飛ばし、カーナビに誘導され一本杉登山口に着き、朝食とトイレを済ませ案内図を頭に入れてさて登山開始です。登山口の駐車場は優に100台は駐車できます。取り付きの草原を登ってふと振り返ると岩手山が男性的な姿でどっかと腰を据えていました。天気は少し春霞が掛っていましたが好天で、直ぐに涸沢ヒュッテのシャツ一枚になりました。一本杉、五合目と高度を上げましたが、木々の新緑の爽やかな事、下山の頃にはもっと萌えている事でしょう。頂上直下には累々と重なる花崗岩の岩場があり、乗り越すのに神経を使いましたが、分岐道から穏やかな土場コースを行く人が多いようです。山頂は北上山地の360度の大展望が広がっていました。地元のご婦人から「何処からですか」と声を掛けられちょっと戸惑いましたが、「埼玉の吉川です」と答えましたが、どうも吉川と云う地名は認知度が低いようでした。下山はこわ坂コースを選び急な滑りやすい道にはロープや階段が整備されていましたが、見事に尻もちを搗き娘婿から譲られたザックを汚してしまいました。芽吹いたばかりのブナ、ミズナラの森を熊よけの鈴の代わりと舟木一夫さんの青春歌謡をかなりいい加減な歌詞で咆哮し、道端の菫、一輪草を愛で最後は舗装された林道を20分歩き愛車の待つ一本杉登山口に戻りました。帰りは花輪線好摩駅を通り、啄木記念館方面の標識を脇目に、ユートランド姫神でゆっくり美人の湯に浸かり、今日はサッカーの試合があるなと、呟きながら岩手県秋田県の県境を越えました。姫神山は秀麗な山容な事もあってか、大変人気のある山で登山道は4本整備されていて、豪の者は1日で4本踏破するようです。麓にはキャンプ場もあり、近くには温泉施設や、運動施設、観光施設もあり家族連れ、熟年ハイカーにはもってつけのロケーションです。四季を通じて楽しめますが、急坂もあり、岩場も侮れず、脚拵えはしっかりと準備しないと事故に繋がります。念のため犬同伴は不可です。( 伊藤 源 )   姫神山 一本杉

大館市5:30~一本杉登山口7:20 = 8:00~姫神山山頂 9:50 = 10:10~こわ坂登山口11:20~一本杉登山口11:40

 

( 里山歩きからヒマラヤ登山・・・それが我々のフィールドです ) ㅤㅤㅤ 東京朝霧山岳会