05/23(金):曇り後晴れ
予定より早い03:30に出発する。海抜890mなので朝は涼しい。寝静まった大黒屋の前を通り堰堤の流れ落ちる爆音を聞きながら登山開始。風も無くブナの原生林の中を登って聞こえるのは息づかいだけだ。「猿の鼻」で一本立てさらに登ると最初のピーク甲子山(1549m)着く。正面にはかっこいい旭岳(赤崩山)、遠くに三本槍岳と左に赤面山の稜線が見える。振り返ると大白森山、小白森山、二岐山が見える。一旦下り熊笹の道を登ると高度差350mの急登になる。土の斜面部はFIXロープべた張りなので楽だが息が切れる。土の斜面を過ぎると後は狭い岩稜だ。(ここは登山禁止ルートです)旭岳頂上(1835.2m)はまさしく絶景。裏那須の流石山~大倉山~三倉山。遠くに会津駒ヶ岳~越後三山~浅草岳~守門岳が見える。ここはかつての山仲間今は亡きビビちゃんと来た以来で2回目だ。下りはロープにつかまりぐいぐい下る。鞍部の分岐に戻り坊主沼に向かうと10分で水場に出る。こんこんと湧水が出ている。ブナの林の中を歩き避難小屋に向かうが標高1500mでも残雪が多い。1ケ所巾4m長さ50mの沢状雪面を登る所があり、スプーンカットも無いのでクマザサを掴みながら登った。坊主沼避難小屋は軽量鉄骨作りで寝具、燃料、ガス器具もあり快適そうだった。裏には坊主沼だ。小屋の先は左下がりのクマザサ斜面歩きから尾根に出てそのまま須立山にむかう。カンカン照りの中ガレ場を登っていたらすれ違った人とルートと水場の話になり、水の残量聞かれ300ccと答えると「足りないよ」と500cc恵んでもらった。本当に感謝、感謝だった。バテバテで須立山(1720m)に着く。展望が良く旭岳の姿がかっこいい。裏那須の山々も素晴らしい。緩やかな登山道から右に鏡ヶ沼が見える。ここもバテバテで登ると那須連山最高峰の三本槍岳(1917m)にようやく着いた。11年ぶりだ。丁度昼時も重なってどんどん人が来る20人以上の人出だ。遠くに朝日岳、茶臼岳が望める。出発してから9時間、最後のピーク赤面山に向かう。緩やかな稜線を下りスダレ山分岐から赤面山バリエーションルートに降りる。右下がりの急斜面をトラバースしながら下ると突然の雪渓急斜面に出くわす。トラバースのスタンスが切ってあるので慎重に渡る。滑ったらクマザサの斜面を一直線に転落する。一週間早かったら退却だった。50m進むと水場に着く。片側のクマザサを掴み10m降りると水が流れ出ていた。冷たい雪解け水かな?美味いのなんの。阿武隈川のホントの源流といわれているらしい。ザックにしまい背負い急斜面を登り登山道を15分登ると最後の5つ目のピーク赤面山(1701m)に着く。降りてきたルート、左手に荒々しい朝日岳、茶臼岳も見納めだ。広い石の広場には標識マークが無い。ようやく最初の矢印が見えた。暗くなったら見失うところだ。2時間下ってようやく大きな川沿いの林道らしき所に出たが、ヤマップ通りに少し林道を登り沢の源頭部の崩壊した所を渡渉して対岸に渡り、作業道に合流して踏み跡を1時間歩き、また尾根を越えようやく「青少年自然の家」に着いた。20分下り新甲子温泉の国道に降りた。1時間、トンネル3つと国道を歩き甲子温泉登山口に着いた。マップ、行動予定時間、14時間35分。実行動時間 14時間47分だった。(山口)
後述: 那須連峰は大好きな山域だ。奥多摩とは違って稜線は樹林帯が無く三本槍岳からは茶臼岳~裏那須の三倉山。または赤面山と全て見渡せる。稜線はなだらかで登山者も多い。思い入れもあって故郷の源流の山、阿武隈川の源流の沢など数々を良く通った。今回は73歳として甲子山から5ツのピークを一日でコースタイムの14時間35分で歩けるかの計画だった。急峻な旭岳のピストン、須立山、三本槍岳と登りはバテバテだったが、三本槍岳から5時間が下り(休憩1回だけ)だったのが幸いした。少しは自信になった。
甲子温泉登山口(03:30)⇒甲子山(05:32-05:45)⇒旭岳(07:19-07:27)⇒坊主沼避難小屋(09:12-09:21)須立山(10:41-10:53)⇒三本槍岳(12;10-12:22)⇒赤面山(14:10-14:14)⇒国道(17:22)⇒甲子温泉登山口(18:17)
