東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

筑波連山 宝篋山~小町山 周回ハイク 

   2月に宝篋山に行き、茨城の山の魅力を再認識し今回は宝篋山と隣の小町山を周回するコースを選びました。山は朝が肝心と5時に起きて、おにぎりを2個作り愛車のTANKで常磐道に乗りました。土曜とあってゴルフ場に行くのかセダンタイプの乗用車が多く、皆さん遊びには熱心だなーと思いながら7時前には登山口の土浦市小町の館の駐車場に到着し辺りを見渡すと、人気のコースと見えて既に20台近くの先客が居り、仲間同士の打ち合わせや食事等をしていました。私もおにぎりを頬張り、パッキングを確認し朝日を浴びながら出発です。登山道は良く整備されており、歩き易いのですが里山だけあって分岐が多く慎重に見極め最初のピークの宝篋山を目指しました。2月の時は雪があったのですが流石3月、枯れ葉がサラサラと音を立て登山道を温めていました。日の当たる尾根道を歩いていると、小野多美子さん、毛利辰子さんを思い出します。良く通るソプラノで明るく笑っていた多美子さん、しっとりとしたアルトで休憩の時は細かな気遣いをしていた毛利さん、今頃は天上のお花畑で野点でも楽しんでいるのでしょうか。宝篋山からは車道を交えた稜線の山道です、小町山山頂は展望はあまり望めないのですが、テーブルが10組程設置されていて、思い思いに昼食を楽しんでいました。同年配と思われる美人3人組に、お元気ですねー小野の小町の化身かと思った。と声を掛けたら、いいえ分身です。と軽くいなされ下山は展望公園から朝日峠ハイキングコースを下り、道祖神おかめ岩を拝んで小町の館に戻りました。小町山は地元の方々の尽力で、標識等も整備されており家族連れでも安心して楽しめる山です。又渓谷、奇岩、針葉樹林、広葉樹の尾根等変化もあり、つくば連山を繋げばロングコースも楽しめるのでお勧めです。それにしても、熟年女性の元気な事、流行のジャケットに身を包み足取りも軽く人生を謳歌している様です。( 伊藤 源 ) ※小町山mapみる

小町の館駐車場発8:00~宝篋山10:00~小町山山頂11:00~展望公園山頂13:00~小町の館駐車場13:40

 

  

 

 

 

上州武尊山(2158m)

   前日は、缶ビール1本と裏の畑の蕗の薹(ふきのとう)、海鮮鍋で英気を養い、5時には吉川を出発しました。関越道は思いの外、乗用車が多くこの頃はレジャーも分散してきているなーと思いながら、朝ドラが始まる頃には川場スキー場に着きました。登山届を出し、ココヘリを携え、2本のリフトを乗り継いで数十年ぶりにアイゼン、ピッケルの山行です。昨日からの積雪でルートは所々腰までのラッセルルートでしたが、トレースに助けられ高度を稼ぎました。問題は剣が峰でしたが、さほどの渋滞も無く、これ以上は望めないと思える展望を楽しみ、それでも足元はハイマツ、岩場、新雪と変化して来るのでアイゼンの効きを確かめ、ピッケルを利かして昼過ぎには山頂に届きました。10人程の岳人が登頂を祝っていましたが、一人どっかと腰を落ち着け余裕の表情の人が居て聞くところには、ラッセルは私がした、最後に下山しますとの事、スキー場のスタッフでしょうか。恒例の”東京朝霧山岳会万歳”を奇奇の眼の中三唱し、下山は”穂高よさらば”を歌い周囲からは哀れみの混じった声援を受け、尻セードの方が早いかなと思いつつ歩を進めましたが、日頃の鍛錬の不足が太ももに効て、攣り症状となりましたが、どうにか騙しだまし剣が峰を目指しました。それにしても皆さん装備、着衣の見事な事、まるでカタログから飛び出したようです。赤い目出帽を見ると、森まっちゃんの事を思い出します。どんなに厳しくて辛い山行でも愚痴一つこぼさず、顔をくしゃくしゃにして頑張っていた森まっちゃん、私の尊敬する岳人です。いかん、又涙が出て来てしまった。アイゼンの団子を払い払い休み休みながらでも15時にはリフト乗り場に着き、下りのリフトに案内され愛想のよいアルバイトの女子大生に見送られて、愛車に戻りました。前回上州武尊山に登った時は湯の小屋温泉から途中雪洞で一泊しての山行でした。今は十分日帰りできる山です。高度感もあり、何よりも大展望です、山頂からの視界は反時計回りで赤城山皇海山日光白根山尾瀬燧岳、会津駒ケ岳、平岳、遠く中ノ岳からの国境稜線、朝日岳谷川岳からの稜線の峰々、そして苗場山遠くに浅間山利根川の右岸の山塊と青春を過ごした山々を独り占めできます。リフト代は掛かりますが十分に元が取れる山行になります。木戸チーフ、爆弾を抱えたような山行だったと思いますが、機会が有ったら又誘って下さい。(伊藤 源、木戸) 

参考タイム:川場スキー場駐車場8:00~リフト終点9:30~武尊山山頂着12:30武尊山山頂発12:50~リフト終点15:00~川場スキー場駐車場16:00

北 高尾 周回 ハイク

   久しぶりに高尾駅から北高尾辺りを歩きましたが、高尾街道、陣馬街道、源心院尾根など歩いたことがないルートも…何処を歩いているのか(位置関係がGPSでは絶えず確認していましたが)良くわからないまま…ずっと林の中か車道を歩いたので、天気が良いのかどうかもよくわかりませんでした…距離はあったものの楽をしていると思ったらやっぱり高低差はあまりありませんでした…奥多摩、丹沢には雪があったようで、そちらにしたほうが良かったかなと思った今回でした…でも、早朝の八王子は行った人にしかわからない幻想的な景色、夕焼け小焼けで前田真三ギャラリー展で本物の写真の数々、富士見台からの富士山、梅まつりなど…とても素敵な出会いもありました…
いよいよ六甲山全縦~ご参加される皆さん それぞれかと思いますが…陰ながら応援しています。(黒澤)
 06:25高尾駅高尾街道)~霊園前バス停~八王子城跡バス停~八王子城跡管理棟~07:17登山口(心源院尾根)~独標~深沢山~大六天~向山砦~08:20登山口(陣馬街道、美山街道)~08:51登山口~千手山~天神山~10:10興慶寺山~10:54ふれあい牧場~11:25夕やけ小やけふれあいの里~12:10黒ドッケ(北高尾山稜)~湯ノ花山~黒ドッケ~杉ノ丸~狐塚峠~板当峠~板当山~高ドッケ~杉沢の頭(峰ドッケ)~13:35北高尾富士見台~熊笹山~太鼓曲輪ノ頭~唐沢山~地蔵峰~15:03八王子城跡ハイキングコース入口~15:37高尾駅

 

奥武蔵 丸山(960m)

   吉川の自宅から見える円錐形の武甲山の手前に位置する丸山に行ってきました。最初は単独と思っていましたが、幸いにもに三名のパーティとなり払暁の自宅を出て、武蔵野線西武線を乗り継ぎ飯能駅で梶君、芦ヶ久保駅で杉山さんと合流し登山届を提出し、快晴の丸山を目指しました。杉山さんの理知的で育ちの良さの雰囲気が誰かと似ているな、と思ったらそうだ宮浦君だと気が付きました。今は山口県周防大島に眠る宮浦君、裏表の無い、子供たちに絶対的な人気だった宮浦君、今頃川内君と針の山でも登っているかなー。車道から登山道に入りルートを見上げたら三日程前の雪が結構残っていました。靴底に感じる雪路の感触を楽しんで、新緑の頃もいいだろうなー、紅葉も捨て難し、でもこの雪、冬枯れ、仲間、今日はラッキーと呟きお昼前には大展望台のある丸山に到着し、残雪の中陽だまりを見つけ六十年前からのアルマイトの弁当箱を広げ、梶君の本格的なスパッゲテイを分けてもらい、最後は杉山さんのおいしいコーヒーで気分爽やかとなり、雪の尾根を下りました。南に面した斜面の路は雪が緩み、滑り台気味になっているので慎重に足元を確かめ、大野峠からは気持ちの良い杉林の中を恥も外聞も無く、森のくまさんを輪唱し赤谷部落に着き、はちみつ農家でアカシヤはちみつを試食させて貰いライダー達で賑わっている道の駅果樹公園あしがくぼに立ち寄り、西武電車に乗り込みました。途中駅で似たような年配のグループを乗せた電車内で、梶君の心遣いの缶ビールでセミ雪山無事下山を祝い帰宅となりました。それにしても頂上からの展望の良い事奥多摩の峰々、秩父の山塊、白銀の八ヶ岳浅間山、少し霞んでいましたが、上越国境稜線、上州武尊、赤城山、そして日光連山、筑波の峰、残念ながら我が家は目視出来ませんでした。丸山は麓に観光施設も多く、山容も穏やかで困難な箇所も少なく歩き易いのですが、標高差600mあるので其れなりの体力、足ごしらえは必要です。( 記:伊藤 源、梶、杉山 )

芦ヶ久保駅発 8:50~丸山山頂着11:40~丸山山頂発12:40~芦ヶ久保駅着15:00)

 

上越国際スキー場

  夜明け前の星達が輝く中、越谷駅前の井上宅を5時に出発し去年は行けなかった上越国際スキー場へと関越道を下りました。沼田を過ぎた辺りから路肩に雪が見え始めましたが、例年と比べるとやはり少なくゲレンデはどうかなー、上の方は大丈夫と希望的憶測で8時頃にはホテルに到着しましたが、やっぱりホテル前のゲレンデはゼブラマークとなっており辛うじてコースが確保出来ている状態でした。よし、最頂部を目指すぞと気合を入れリフトに向かいました。前回いた騒々しい外国人の団体客見当たらず、春休みなのか大学生のグループがボードを抱えてお互いをけん制し合っている様でした。リフトを乗り継いで上部に向かうとやはり2月です、雪は程よく締まり木々の枝は昨夜からの氷雪でまるでガラス細工のような輝きを放っていました。座り込みのボーダー達を躱し最初は安全滑走を心掛け、次第にスピードを上げようと試みましたが、なかなか継続できません、筋肉の衰えかなー、鍛えなくちゃーと一人呟きなるべく空いているゲレンデを選びチャレンジしました。それにしてもKIMIちゃんの元気の良い事、八幡てる子さんがよく云っていた、私は百歳迄生きる、鍛えているんだとのフレーズが思い出されます。夜は中華バイキングでしたが、そーと持ち込んだワインと日本ウイスキーで明日への英気を養って部屋に戻りました。26日は雨から雪に変わりうっすらと新雪のゲレンデと水墨画の景色を楽しみ、平成二桁生まれの大学生に混じり温泉で温まり、昨日通った関越トンネルを抜け帰京となりました。このスキー場は交通の便が良いのとゲレンデ数が多く、宿泊施設も完備されており、又リズナブルな価格なので家族連れや、若い年代の利用が多く、昼食も若い人向けのメニーが大半を占めており、中高年齢層は混まない平日がお勧めです。又来年も来れたらいいなー、出来たら娘達や友人達と一緒に。( 朝霧スキ-部  井上 弘、 喜美子、伊藤 源、美枝子   )

秩父鉄道 武州中川駅~東日原

   始発電車に乗ると武州中川駅に8時過ぎに到着…長沢背稜までおおよそ5時間半の予定…当然雪、霜、氷、花などなど滑って転んで、美しい写真撮影…矢岳までもそれ以降も急登やわかりにくいルート..私には厳しいな....はたして何時に着くのかなっ!今日中に帰れないのではないかとずっと思っていましたが、14時頃長澤背稜に着きました…ほぼ予定通り。ここからバスの時間との勝負(17:30の後は18:47)ギリギリ間に合うか?1時間以上待つか?乗れないか?一杯水でいったん諦めたものの歩いているとどんどん東日原に近づいてくる....もしかしたら間に合うかも....
   秩父はソバの実も栽培しているようで、乗換駅秩父鉄道お花畑で皆さんジャパニーズファストフード 天ぷらそばを食べていました。私達も食べてみたら普通の倍位のお蕎麦の量とおいしい天ぷらが430円でした。初めてでしたが、またいただこうと思いました。ちょっと楽しみです!!奥多摩駅にも3分位のところにフードコートがオープン!!お土産と酒屋さんが時間が遅くてやっていなかったのでそちらに行ってみるとビールや日本酒も置いてありました。澤乃井のワンカップ(400円)で疲れた身体を癒し帰路に着きました....雨と雨の日の合間の晴日....近場でもきれいな霧氷に出会えたとても素晴らしい山行となりました。(黒澤、斎藤)
武州中川駅(8:04)~篠戸山~矢岳(11:39)~赤岩ノ頭~立橋山~坊主山(14:04)~七跳山~大栗山~板形ノ頭~一杯水避難小屋(15:42)~横篶山~滝入ノ峰~東日原バス停(16:44)

 

丹澤 鍋割山稜域周回 山行

  今日は最高の冬の丹澤を満喫することが出来ました…   私には辛いルートでしたが、ミズヒ大滝から塔ノ岳まで独り占め…間違えた雪の北斜面は最高でした…  ( 大倉~櫟(くぬぎ)山~ミズヒ大滝~萱丸尾根~小丸北斜面~塔ノ岳~大倉 )

  いつもの通り大倉までのバスは満員で増便が出ました。私は2台目でゆったり...西山林道から県民の森へ初めて下りました。沢を渡って櫟(くぬぎ)山、栗ノ木洞を歩いて後沢乗越へ。ここから150m下ってミズヒ大滝を探すと....ありました。こんなところに大きな滝が....感動!!!ここからそのまま萱丸(かやまる)尾根に向かっていくとなんとなく出ました。やっぱり誰にも会うことがありませんでしたが、踏跡がありました。歩いている人いるんだなあ。登山道に出て鍋割は厳しいのでそのまま小丸山に!!北側斜面を下るところにネットがあってうまく北尾根に出ることができない。少し違うもののおおよそあっているので下ってみてもやっぱり違うようで、少しだけトラバース。でもやっぱり違うようで....尊仏土の平まで下るだけなので下っていくと踏み跡が全くない谷の雪の上をずっと歩くことができました。しかしかなり長く鍋割沢に出てからも更に歩いてあるいて...やっとのことで塔ノ岳への登り口に13:30頃たどり着いてた。塔ノ岳まで目標タイム90~120分...休憩に継ぐ休憩と昼寝も。目標の時間に近づいても塔ノ岳は近ずいてきてくれない。寝てても目的地にたどり着くのはバスや電車か....?こんなことを考えながら水場を発見...もう少しで山頂...たどり着くと真っ白な霧に包まれた山頂にはもう数名しかいない。15:30では遅かったかな?宮ケ瀬から登ってきた方と少しだけ話して下山開始....目標時間18:30遅くて19時暗くなる前にバス停に着きたいところ...少し速足で歩くとなんとなく歩きやすくなったような気が....いつも石ばかりで捻挫しそうな気がしていたのに土の部分が多くなったのかな....登山口でおいしいお水をたくさんいただいて大倉に着くと17時57分のバスが待っていてくれた。少し時間があったので大橋とライトアップされたお花の写真を撮影してバスに乗り込んで今日の山行を終了しました。(黒澤)

 

( 里山歩きからヒマラヤ登山・・・それが我々のフィールドです ) ㅤㅤㅤ 東京朝霧山岳会