東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

上越 谷川岳 武能岳西尾根 3/11~12

  10日の夕方に都内で山口さんと合流し車で関越道経由、湯沢ICで降りて土樽駅に向かう。21時過ぎに駅に到着し雪壁に囲まれた駐車場で車中泊。駐車場に我々以外の車は無い。雲ひとつ無い星空であるが寒くはなく心地よく眠りについた。翌朝6時前に出発。快晴。蓬沢沿いの道を進み武能岳西尾根末端へと向かう。途中茂倉岳方面への分岐を過ぎて蓬峠への雪道を進むと間もなく右側、沢の対岸に武能岳西尾根末端が見えてくる。半ば雪に埋もれているがしっかりとした橋を渡るとそこが西尾根末端取り付きである。(土樽駅から約1時間)。ここで男性二人と女性3人の後続パーティと合流する。アイゼンを付けて出発。末端部はブッシュを掴みながら急な斜面だが直ぐに雪面となる。西尾根は西から東へ頂上へと一直線に向かう尾根で高低差約1000M(尾根取付の標高約700M、頂上の標高1756M)。アップダウンが少なく雪も締まっていて順調に高度を稼ぐ事ができた。出発後まもなく元気の良い後続パーティに抜かれた。1200M付近で先程のパーティの男性2人が戻って来た。聞けばこの2人は頭頂する女性軍のテント泊をサポートする荷揚げメンバーで下山して酒盛りをするらしい。我々は標高1400M付近の台地状にテント、寝袋、食料などをデポして上部雪稜を目指すこととした。(休憩後上部雪稜へ出発1130)。暖かくほぼ無風で長袖シャツ1枚で登る。雪稜はところどころブッシュが露出しており右側が切れ落ちていてやや危険な箇所もあった。先行する女性パーティがフィックスしたシュリンゲを活用させて頂いた。雪稜を抜け、ブッシュ混じりの急登を少し登ると蓬峠から南下する稜線に合流する。この稜線を南へ20分ほど登ると武能岳頂上に到着した。(14:00) 暫く雪に覆われた谷川連峰(大源太、仙ノ倉、茂倉、白毛門等)の眺めを堪能した。同ルートを下降、雪稜の危ない箇所はザイルを出した。1400M台地に着き(16:00)無風で満点の星空のもと幕営した。遠くで時折雪崩の音が聞こえた。翌朝(5:45)下山を開始、途中1200M付近で幕営する女性パーティのテントの横を通り過ぎた。おそらく昨夜は酒盛りをしてやや寝坊しているものと思われる。9時過ぎに土樽の駐車場に降り立ち帰京した。この上なく天気に恵まれ大満足の山行であった。( 山口、木戸記 )

  

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