東京朝霧山岳会活動日記Ⅱ

会山行活動の簡単な報告です!

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ上記画像:インド ガンゴトリ山群 バスキパルバット(6792m) ㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ※各画像をクリックすると拡大されます

朝霧通信「リモートAsagiri 2021年09月版」

    コロナ蔓延下の五輪もようやく終了となり、8/3~6に行われた注目のクライミングは、ボルダリング・リード・スピードの合計点の複合種目で、女子の野中生萌が銀、野口啓代が銅を獲得しました。男子の世界選手権王者楢崎智亜は惜しくも4位に終わりました。振返ってみるに1年延期の今回の五輪、開催国へのアドバンテージが手厚く、特に日本に有利な空手や流行のスケボー、そして野球やソフトボール等の種目も加わり、我が国メダル獲得の基盤となりました。今回の五輪は、33競技339種目と最大数に上り、米国29-中国28に次いで日本は17の金メダル獲得となりました。五輪も、本来の純粋スポーツ的競争から 、次第に商業/興行的なものに変化しているように感じます。特に今回の五輪の経済効果は、ほぼゼロとのリサーチもあり、スポンサー各社も開催不支持の声に宣伝活動を縮小したようです。一方で、IOCと米NBCの間では、'14~'32の五輪放映権を120億賞金(1.3兆¥)で結んでいるとの話もあり、開催実現に寄与したとして、菅首相小池都知事に功労賞がIOCから贈られるとの話も出ています。これら事情を知るにつけ、我ら社会人山岳会だけは一切のしがらみを持たず、「天衣無縫・自由闊達な山登り」を貫きたいものだと思います。所で、今回のパラリンピックには無かったクライミングですが、9/15〜17にモスクワにてパラクライミング世界選手権が開催されます。このコンペティションは、2011年から国際スポーツクライミング連盟IFSC)主催で2年毎に行われていて、競技クラスが、視覚障害・切断・神経障害の3種類あって、更にその中を障がいの程度に応じたクラス分けがされています。さて、東京の感染者は最大5,700人/日超え、全国の感染者も2.4万人/日となり、特に東京はΔ株の蔓延でコロナの自宅療養者が、2.5万人を越えてしまいました。コロナ蔓延による医療破綻に、政府は中等症以上の入院治療を、自宅療養化に変更方針を発表しましたが、これは大問題に発展しています。政府や各知事からは、再度「不要不急の自粛」要請が出されていますが、初期パフォーマンスで使い古されたそのフレーズは、既に「狼少年」化してしまい、悲しいかな全く人々の心には響かなくなっているようです。思い起こせば、昨年5月の小池都知事の紙芝居といい西村経再相の先走りGotoキャンペーンは、何だったのだろうかと思わされます。只の先行き解決の安直見通しの下の抜け駆けスタンドプレーだったのでしょうか。リーダー的見知から今回の経過を解析してみると、1月の3波、5月の4波、8月の5波の蔓延の波には、年末年始・5月連休・夏休/五輪/御盆等のイベントが関連しています。これらへの対応は、統轄施策者であるリーダーにしか効果的な対策が打てません。山リーダーとして有るべき姿の参考になります。山では、「修羅場での何とかなるさ!」は命取りになります。天命や自然現象でさえも、それらを察知する解析(マッチベター策)の努力が必要と考えます。それが山で生き延びる唯一の術だと思います。( 朝霧  植田 )

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( 里山歩きからヒマラヤ登山・・・それが我々のフィールドです ) ㅤㅤㅤ 東京朝霧山岳会